2008 イタリア3日目

 

 朝食をとりにゆくと、日本人が20人くらい居た。
団体旅行客だ。 団体旅行客は、朝早くからバスに乗ってあちこち巡るので、朝が早い。
 あたしは、いつも朝はたらたらしているので、あまり会わないのであった。
でも今日はフィレンツェまで脚を伸ばすので、早起きをしたのでした。
朝起きたのが、4時! ちょっと早すぎですね。
 昨日は保温ポットにコーヒーが入ってきたが、今日はそれをくれなかったので、エスプレッソマシンでラッテマキャートを入れる。 ポットのコーヒーは香りもなく薄くて美味しくなかったが、こちらのコーヒーは濃くて美味い。 おかわりする。
チーズとビスケットを行動食として確保

 

 地下鉄の切符自動販売機で、切符を2枚買う。
乗る予定はないのだが、なんとなく買う所作をしてみたかったのと、切符を見てみたかったから。

 で、次は国鉄の自動販売機。
とりあえず言語は英語を選択してと、フィレンツェまでの列車が何があるか調べる。
イーエスター(特急でフィレンツェまでノンストップ)があったが、5分後に出発だったので間に合いそうにない。
10分後出発のユーロシティ(これも特急だが間に2駅停車・イタリアだけでなく各国まで走る国際特急)の切符を買う。
急いでいたので、お釣りを少々取り損ねたらしい。 50チェンテージミ硬貨が2枚足りない!
1エウロ、損した…。
お釣りは、5エウロ(ユーロ)札と50チェンテージミ(セント)硬貨しか機械には入っていないらしい

 時間が迫っているのに、どの車両か判らない!
切符をじっくり読みながら、駅の中をさまよう。
どうやら、このミュンヘン行きっぽい。
 列車が判ったものの、こんどはどの車両か判らない。
これまたじっくり読みながら、列車の横を行ったり来たりする。
1等席車両と2等席車両が入り乱れていて、判りにくいったらありゃしない。
6人がけのコンパートメント。
空調コントロールも出来る。

 座席指定なので、刻印機での打刻は必要なし

 

 出発してトンネルを越えると、霧。

 30分後、きれーなねぇちゃん車掌が検札に来る。
ちびったい四角いパンチ穴が開けられる

 トスカーナ地方に近づくにつれ、トスカーナっぽい風景になってくる。
う〜ん、トスカーナ! じっくり巡ってみたいぞ

 

 やがてフィレンツェのサンタ・マリア・ノッヴェラ駅に到着。
どうでもいいが、いろんな名前が長すぎやしませんか? イタリアさんよ。

 列車の外に出ると、ひやっとした空気に包まれる。
「北」って感じ

 

 

 

 素敵な椅子と、荷物置き

 

 

 

 線路とホームの高さにあまり差がないので、小さい子や荷物が多い時には困ります

 駅構内。
ベージュと臙脂を基調とした配色がキレイ。
帰りの切符を先に買っておこうと思い自販機で操作するが、座席指定が出来なくて購入を諦める

 

 

 外は雨。
折り畳み傘を延ばそうと思いブンッと振ったら、手からすり抜けて床に激突!
傘を広げた時のロックが掛からなくなってしまいました…。
 ええい!と思いいじっていると、怪しい連中がスーッと後から近づいてくる。
スリか、置き引きか、かっぱらい的犯罪者と思われるので、駅から離れる。
駅とか空港とか名所とかって、キケン!

 結局 傘は遮光テープをぐるぐる巻きにして固定する。
でも持っているうちに、だんだんとずり下がってくる。

 アルノ川を渡り、城壁や門を見に行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここでも猫が行方不明。
青い色調が哀しみを誘う

 

 南岸の町を歩き回る。
雨は傘がうっとうしいが、撮影するには綺麗でよい。
 デジカメは濡れるとすぐにブッ壊れるので、この辺の写真はほとんどない。

 サンタ・マリア・デル・カルミネ教会には行ったら、ミサをやっていて、その声が心地よくひびいていた。

 次にサント・スピリト教会に入ったら、神父がパイプオルガンを弾いていたので座って聞く。
教会の音響デザインは、どんな音楽ホールより優れている、と思う。
これは、人の声だけで(アンプなどの増幅器を使わないで)人々に説教しなければならないために、とても響くように造られているからである。
上手く説教して、信じさせて、税金を取り立てて、ついでに財産の喜捨もさせて儲かりたかったのある。
領主はともかく、教会が領民を搾取するってのはどうなのよ?

 教会そばの食料品屋でパニーノを買う。 ちょっとこわいおばちゃんでした。 でも、パニーノはでっかくて安かったので、満足まんぞく!

 で、左の写真はトイレ。 有料

 ヴェッキオ橋に近づくと、観光客が一気に増えてくる。
ここまでしんみりとした町歩きをしていたのに、急に俗っぽい雰囲気に包まれる。

 ヴェッキオ橋を渡り、ウフィッツィ美術館の横を抜け、シニョリーア広場に出る。
う〜ん、観光地って感じ! 日本人もたくさん居る。 賑やか。

 腹が減ってきたので、イノシシのサラミとチーズのパニーノを買う。
こちらは先ほどの3割り増しの値段で、3割引の大きさ。
温かかったので、すぐに食べることにする。 うみゃ〜でございます。
しかし、ここでも喉を詰まらせる。 苦しゅうございます。
水分が欲しいです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちびったい3輪自動車

 

 

かっこいい塔

 

 朝から何も飲んでいないのに、おしっこがしたくなってきました。
公共トイレが休みなので(休むな!)、バールに入ってエスプレッソを頼む。
鍵の掛からないトイレで、ほっと一息。
エスプレッソ、うみゃ〜!
でもコーヒーなんか飲んだら、またトイレに行きたくなっちゃうかも…と不安になる。
隣で立っているオジィたちが、ハッセルをじーっと凝視している

 

 

 

 

 

 

 

 建物の壁の中から生えてきている木

 ドゥオモの周辺を歩く。
ドゥオモは行列が出来ていたので、入らない。
 中央市場に行ったら、改装中。
そばのアラブ人のやっているお店で、フィレンツェ天然水のガスありとガスなしを買う。
店員にじーっと見られる。

 駅の横を過ぎ、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の横を抜け、これまた入り組んだ路地を歩き回る。
南岸もよいが、ここら辺もよい感じだ。
またじっくり撮影しに来たいものだと考えながら、モツ煮込みのパニーノを買いに行く。
いい臭いだ。 美味しそう。

 駅の自動券売機で切符を買う。
なんで座席指定が出来ないの? と何回か操作を繰り返した後、よく読んでみると「座席指定は出来ません」と表示されていた。 そうですか、そういうことですか。 遠くからやってくる列車なので、客が乗ったり降りたりして面倒なので、途中駅乗車からは座席指定が出来なくしてあるんだな、と解釈。
疲れたので、ベンチに座って日記を書く。

 10分到着が遅れると放送が入ったので、モニターを見に行く。
到着間際になって、10番ホーム予定が11番に変更になる。
見といてよかった…。
ヨーロッパの列車は、列車に行き先とか表示されていないから、注意しとかないと間違えちゃうよ

 

 

 

 駅の交番にあった2輪のヤツ。
警察使用ってのが、かっちょよい。
つーか、歩け!

 除菌灯の怪しい光で満ちている駅の有料トイレ。
目がおかしくなりそうだ。
それにこの光では、おしっこやうんこの色を見て、健康状態をチェックできない

 列車の到着案内が流れると、人がわーっと動き出す。
どうやらすぐに発車するらしい。
ホームのベンチに座っていた日本女子2人組、ちゃんと乗れたかしら?
 2等列車に乗り込み、コンパートメントを見て回る。 恐ろしそうなおっちゃんが乗っている処・グループで占領している処は避けて、雑多な客の処で「リブレ?(空いてる?)」と訊いて、座席確保。
 出発して、ウトウトする。
カメラや財布はともかく、撮影済みのフィルムは盗られたくないので、ぶっとばすぞオーラを出しながらウトウトする。
 モツ煮込みのパニーノが、ケンタッキーフライドチキン並みに臭って、すみませんみなさんって感じ

 20:30頃ローマ着。 雨だ。
駅地下のスーパーマーケットに行き、ハム・サラミ・カットフルーツ・牛乳を買う。
袋は有料で、0.06エウロ。 丈夫なビニール。

 駅の券売機に行き、明日の空港までの切符を買っておく。
せっかく時刻指定したのに、切符は2ヶ月間いつでも有効らしい。

 ホテルに向かう道で、かわいい女の子が力無く先を歩いていた。 失恋ですかね

 

 

 

 

 

 

 

 エレベータの中で、自分撮影。
モニターを見ながらなので、寄り目になっています

 

 

 

 

 

 左がフィレンツェ天然水

 右が牛乳とカットフルーツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 TVを点け、牛乳を飲み、シャワーを浴び、洗濯をする。
荷を整理したら、モツ煮込みのパニーノを食べる。
臭いはよかったのに、食べたらあんまり美味しくなかった…。
フィレンツェ天然水ガスありも飲む。
 牛乳のせいか、腹がぎゅるぎゅるいってきたので、正露丸を飲む。

 0時就寝

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