2008 ベトナム1日目

 

 某月某日、「アジアならまずあの国へ」と長年思い描いていたベトナムへ視察しに行く。
初めて訪れるところ(国外でも国内でも)の初訪は、つねに視察。
作品を作るためのイメージを育てるための様子見です。

 というわけで、初めてのアジア訪問!

 出発はサテライトから。
航空会社は日本航空! すげっ! 外国行きで日系なんて、なんて贅沢!(日系は、高価なのです)

 荷を少なくしたので、預け荷物はなし。
なんて軽装なあたくし。 機材は充分なのかしら?

 機体は、767-300。 隣席は、ダイナミックな動作の中華系のおっさん。

 機内食は、鳥か魚だったので、鳥を頼む。
「日系の機内食は、配色が綺麗」と思うのは、自分が日本人だからだろうか?
「おいしい!」と思うのも、自分が日本人だから?

 映画を一本見て、泣く。
若い時は映画や本で泣かなかったのに、おっさんになったら涙もろくなってしまった。
でもこれってほとんど「反応」だと思う。 悲しそうな場面や音楽が流れそうになると、涙が目の奥で準備しているのが判るもんな。 脳が、行動を省略化または効率化しているだけだよなぁ、と思う。
常に新鮮で独自の解釈で考えながら観たいのに、脳は怠けようとしている。 いかんなぁ、と思う。 これでは、固定観念バリバリの類型的な量産型つまらない人間だ。

 入国書類を書き損じ、用紙をもう一枚もらう

 

 23:30、ホー・チ・ミンの空港に着陸。
ホー・チ・ミンって「放置民」? じゃなくて、昔のサイゴン。
ホー・チ・ミン市は革命の父の名を付けたので、混乱を避けるため地元の方は「サイゴン」と昔(ベトナム戦争以前)の名で呼ぶことが多い。 首都はハノイ。 ホー・チ・ミン市は商業の街。 ワシントンとヌーヨークの関係に近い。
 空港は、思っていたより立派。 日本の援助だそうだ。

 空港を出る時に、もう一回 荷物のX線検査があり、フィルムを通してしまった。 アジアやアフリカのX線は強力だと聞くので、感光していないか心配になる。

 旅行会社の送迎で、市内のホテルに向かう。
「街で、旧市街みたいなところはありますか?」と訊いたら、至極軽い口調で「ないよ=」と言われる。

 夜の街は、ちょびっとソビエトチックで懐かしい。
そう、ベトナムは今では貴重な共産主義国です。

 左が出発時、右が到着時。 この季節の日中最高気温は、37〜39℃

 空港で50USドルを換金したら、現地通貨で768,725ドンでした。
お札は合成樹脂製。 破ける心配ナシ!

 ガイドから訊いた注意点は、
1)お金は3.000円以上もたない(現地の人の月給は10,000〜12,000くらい)
2)ねーちゃんの誘いには乗らない(売春は犯罪。外国人は30万円くらいの罰金、ベトナム人は禁固刑)
3)後から付いてくるヤツに、気を許すな!
4)荷物はなるべく持たないこと

 12:30、ホテル到着。2F105号室。
カーテンを開けると、壁…。 この部屋には、窓がないのであった…。
 荷を整理して、シャワーを浴びたら、バスタブの排水口が開かず水が流れない…。
とりあえず、そのままにして2:00就寝

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