小野池草介_2671ツール・ド・おきなわ参加日記 1日目

 

 皇歴2672年某月某日、「ツール・ド・おきなわ」に参加すべく、沖縄島に向かう。
申し込んであるのは、2日で323キロ走るロングライドサイクリング。
サイクリングという名前が付いているものの、ほどほどに長い距離を走る上、1日目の北部東側はアップダウンの繰り返しなので大変だ。 少し前に傷めた右膝靱帯が最後まで保つか心配である。
そして、わしの安価なチャリンコが他の参加者の高級バイクに対抗できるのかも心配である。
頼りは、気合と根性だけだ。
がんばれ、わし! 負けるな、わし!

 

 那覇空港に到着し、自転車が出てくるのを待つ。
もう、ケースから違うのである。 わしのは、輪行(自転車で旅をすること)で使う輪行バック。 これは頑丈なランドナーを入れるための袋で、基本的に自転車が他を傷つけないための袋。 みなさんのはロードレーサーを運ぶための、他から自転車を守るためのケース。 そう、袋ではなくケースなのだ。 クッションが入っていたり、ハードケースだったりする。 確かに変速機が歪んだりしたら、イヤだものなぁ…

 わしのビアンキ、安物っ!
空港前で組み立てている時にお話しした50キロレース参加(サイクリングではない)の夫婦に、じっくりと見られたのが何とも恥ずかしい。 コンポを見れば、まず、レース仕様でないことがバレバレ。 いや〜、お恥ずかしい…。 最低「105」と言われているのに、わしのコンポったら「ティアグラ」だもんな。 ペダルが重いぜいっ。 ディレイラーの動きもギスギスしているぜいっ。
 まっ、いいか。 気合と根性でカバーだぜ。 そう言えば、ペダルもビンディングじゃないんだぜぃ、イカす!

 あれな。 唯一の高級品は、GPS付きサイクルコンピューターかな

 

 というか、なんでわしったら空港で組み立てているのよって話よ。
開催地まで69キロ(グーグル地図で)あるんですけど…。
 あれですあれ、バスの時間まで一時間近くあったので、面倒だから走っていっちゃおうって考えたのよ。
膝の調子も計りたかったし。
 荷物を宅急便で宿まで送り(なんと本日中に届けてくれる)、出発。
イヤなことに、断続的に雨が降る

 

 雨が降るとデスね、泥除けを付けていないので、後輪から跳ね上がった泥水がケツから後頭部にかけてシャワー状態(涙)
 途中で先行していた例の夫婦を追い抜き、走る。
やがて雨は止むが、腹が減ってくる。
景色の良いところ、出来れば美しい海が見えるところでゴハンにしようと思い、先ずは手頃なコンビニで弁当を購入する。

 なかなか海が出てこず、10キロ以上進んでもいいところが見付からないので、仕方なく公園で食べることにする。
 もう膝はジクジクと痛い。 ビッコを曳くのである。 足を持ち上げただけで電気が走る。
大丈夫なのか!? わしc!
 とはいえ、フーチャンプルー弁当は、すこぶる美味しかった

 

 

 

 走行距離67キロ、平均時速23km/hr、最高速度47km/hr、行動期間3:30で、名護市の会場に到着。
大会の選手受付が建物の2階にあり、激痛が走る膝が悲鳴を上げる。 大会係員も「この人、大丈夫かしら…」という目でわしを見る。 大丈夫なわけ、ありません

 

 

 

 イテ、イテテ…とビッコを曳きながら、予約しといたホテルを探す。
会場の近くのホテルで良かった。
 荷物はまだ届いていない。 届いていないと、シャワーを浴びても着替えがない。 う〜む…。
とりあえず水分補給をして、顔を洗って、ベットにごろんとなる

 

 

 19時前、大会説明会に行く。
気を付けねばならないルートの説明などあるが、憶えられん。
リタイアしたい時は、道路で待っていれば何時か係のトラックがやってくる事は、了解した

 

 説明会を終え、食事に行きたく思うが、膝が痛くて面倒。 コンビニで済ますことにする。

 ホテルに戻ったら荷物が届いている。
シャワーを浴び(このホテルにはバスタブがない)、コンビニに行く。 あまり参加者らしき人がいない。 みなさんお店に入っているのだろうか。
道路では、組み上げたマシンの調子を見ている選手がチラホラといる

 

 食事を終え、オリオンビールも飲み、膝に湿布をしてサポーターをはめる。
 ゼッケンをウエアに装着。 ちょこっとやる気が出てきた

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