小野池草介_2672房総トレイルラン参加日記

 

 皇歴2672年某月某日、房総丘陵トレイルランに参加すべく、朝早くに家を出る。
コースとなる森林は、東大演習林であり関東最古の原生林と言われている。 その植生を観察しながら走りたい、と参加申し込みをした。 しかしながら、その原生林を走るのは30kmコースで、その30kmコースは既に満員で申し込みをうち切られていたのでした。 仕方なしに18kmコースを申し込んだ。 少しはそれらしき森林を診られることを願う

 

←電車の中で荷を整理するわし

 

 東京駅から、申し込んでいた会場までのシャトルバスに乗車する

 

 わし、3号車。
なんだか男率が高い。 舗装路マラソン(ロードというのか?)では4割くらいは女性だと思うのだが、トレイルランは危険ということもあり、気楽には参加できないと言うことだろうか。
この3号車では1割くらいが女性。 そうれと年輩の方の参加も少ない。
(あとで調べると、30kmの女性参加は1割5分、18kmで2割でした)

 

 出発してから、誓約書・参加確認書とゼッケン・参加Tシャツ等の引き替えがある。 揺れるバスの中でその作業を行う担当者が、大変そうであった。
 ゼッケンは青色が18kmで、朱色が30km。 あいうえお順に番号が振られていた。

 

 出走2時間半前、作ってきた食パンを食べる。 今回の出来は、あまり良くない

 

 「海ほたる」でトイレ休憩。 何ともつまらない施設だ。 こんなところが、土日にはドライブする連中でいっぱいになるというのだから、なんともさみしい人生であるな、車中心のひとたちは。  車を使おうとすると、行動範囲が狭くなり、行動パターンが類型的になるって判らないのかな

 

 2時間ほど経ち、スタートゴール会場の清澄寺に到着する。
寒い、予想はしていたが、寒い

 

 

 小雨も降っているし、寒いのである

 

 

 

 着替える。
上半身は、アンダーシャツ・高機能シャツ・ウインドブレーカーの3枚を着ている。 走り始めて暑くなってきたらウインドブレーカーは脱ぐので、ゼッケンは下半身に装着することにする

 9:30、開会式が始まる

 千葉県山岳連盟会長

 

鴨川市長

 

 

坊主

 

 

 

 

 5分前、スタート位置に向かう。


基本的には、水分や食料は自分持ちなので、みな小さなザックを背負っている。
わしも水1リットルに行動食・ファーストエイドキットなどを背負っている

 

 

 

 

 

 門をくぐり、スタート位置につく。
前方にはやる気満々な人たちがわんさか。 わしのやる気は中くらい。
 集団できている人たちは、掛け声など掛けて、楽しそうだ

 

 後方にもわんさか。
わし、どの位置くらいかな。
 スタートは、18kmも30kmも同時出発

 

 参加者数は700人強なので、スタートの鐘(寺の鐘)が鳴った直後はたらたら歩くものの、すぐに走られるようになる。
 はじめ700mは、舗装路の下り坂。
それから林道に入り5km。 小雨。
あれだ、1km過ぎからもう横っ腹が痛くなってきたよ。
とりあえずオーバーペースにならないように走っていたけど、だんだんと痛みが強くなってきたので、3km過ぎでちょっと歩く。 歩くだけだと格好悪いので、ついでにウィンドブレーカーを脱ぐ。 ちっちゃなザックに無理矢理押し込む。
 なんというか、練習の時から懸念されていたことだけど、履いているリーボックのシューズのソールが堅くって、まるでスパイクで走っているようで足が痛い。 トレイルに入ればグリップが効くので良いソールなのだけれど、林道でも痛い。 膝にくる

 

 ここから狭くて楽しいトレイルに入る。
一人分の幅しかないので、ちょこっと渋滞

 

 泥と落ち葉でふかふか。
気持ちいい〜

 

 

 抜かすこともできず、抜かされるのもイヤなので、ひたすら走る。
舗装路や林道よりずっと走りやすくて気持ちがいいのは、やっぱりわしの世界だってこと?

 

 

 急坂・峠で渋滞。
この隙に、ずれた膝サポーターを直したり、靴ひもを調整したりする

 

 

 

 隘路なので、追い越し禁止

 

 

 

 

 しかし、係のシロンボのねーちゃんは抜かしてゆく

 

 

 やたらと激しい箇所が続く。
わしの位置では、それほど待たされなかったが、あとから聞いた話だとコレより後方では20分くらい待たされたりしたそうだ

 

 

 

 走りやすい箇所では、少しでもタイムを稼ぐ。
わしも加速しているので、画像がぶれるのなんのって…。
動画も撮ったけど、それはなかなか迫力のあるものでした。
走りながらモニターを見るものだから、左足首を捻挫しそうになった。 グキっと90°曲がった

 

 

 杉林のつづら折りを降り、林道にでる

 

 

 緩い上り坂が続き、やがて10km地点で給水所がでてくる。
メニューは、どらやき・バナナ・梅干し・ポカリ・塩

 

 

 一欠片ずついただいたら、先へ進む

 

 

 ガンガン行きたいところだが、ずっと上り坂。
心拍数が上がっていけません。 歩いちゃいます。 上り坂が終わりそうになる頃になると、走り出します

 

 

 

 エナジージェルをチュウチュウ吸って、燃料補給

 左が30kmコースで東大演習林に向かう方、わしは18kmコースなので右側

 

 

 ずっと林道が続く。
もうトレイルはないのか? と思っていたら、いつのまにか行き(トレイルに入る前)の逆コースを走っていることに気付く。 なんらもなぁ、トレイルコースが短いなぁ。 これならクッションの効くシューズで来るんだったよ

 

 

 

 なんだかんだとあと1km。
那覇マラソン以来一回しか走っていないのに、よく走れたな、わし

 

 

 

 

 

 115位。 40歳台で25位。 男では108位。
18kmコースでは、232人がゴールしているので、真ん中よりちょっと前。
もうちょっと練習しろよな、わし

 

 

 

 

 まぁ、リタイヤしなかったし、いい気持ちだぁと清澄寺に着くと、あれ? 向こう側から走ってくる選手がいて、堂々たるゴールに入ってゆく。
それは30kmの2位の選手であった。 解説の人なんかもいて、タイム表示装置もあったりと、どうやらこちらが主で、18kmはおまけだったらしい。
なんだかシュンとなるわしであった

 

お汁粉をいただく

水をいただき、荷を回収する

 

 帰りのバスの出発まで時間があったので、湯に浸かりに行く。 300円

 

 

 

 体を洗いさっぱりしたら、食堂(寺の)に100食限定のカレーライスを食べに行く。 600円。
寺なのに、肉が入っている。

 

 14時発の第一便の東京駅行きシャトルバスに乗り遅れてはなるまい、と思い45分前からぷるぷるふるえて待っていたが、どうやら14時ギリギリに来ても間に合ったようだった…。

 もっと山を走りたいな、と思いつつ、今回のイベント参加終了

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